忘れられない雲のない空に･･･

久しぶりの短編です
内容は戦争系です
なんかイミフになった＾＾；

おい、待てよ
自分の命を粗末にするような命令なんて聞くんじゃない
そんな一機で、国の為になるなんて到底及ばない
だから･･･逝くんじゃない！

･･･ゴメンネ
私の命の先はもう決まってるんだ･･･
それに、逃げようとしてもこの呪縛はもう解けられない･･･

･･･何、人生諦めましたなんて事言ってんだよ･･･
意味分かんねぇよ･･･
この作戦も、この戦争も！お前の決意も！！
奴等が勝手に売った喧嘩じゃねぇか･･･
そんな喧嘩の為に･･･

･･･私はこの国が大好き
私の故郷も、故郷の人達も、そして家族も大好き
そんな大好きな物をほって置く事なんて出来ない･･･！
だからこそ、彼等には生きてほしいの･･･
その為には、こんな命なんか惜しくない

おかしいだろ！
大好きなら、もっといい方法を考えろよ！
お前のしてる事は、その大好きな人を悲しませるにしかねぇよ！！

･･･なら今からいい方法教えてくれる？

うっ･･･

･･･私の決意はこれなの
もう変えられない、逃げられない･･･

【特別攻撃隊A班！出動せよ！】

もう、行かなくちゃ･･･
･･･じゃあね？

おい、待てよ･･･
何が決意だよ･･･自分の人生を捨てるんじゃねぇよ！
何の為にこの世界に居るんだよ！！
何の為に･･･これじゃ彼等の為にならねぇよ･･･

その後、彼女は戦闘機に乗り、そのまま敵の軍艦に突っ込んだ
他の戦闘機も他の軍艦に突っ込んだ
軍艦は沈んだけど･･･敵の被害はそこまで大きくはなかった･･･

そして戦争は我らの国の敗北で終わった
彼女の故郷も敵の攻撃ですべて無くなってしまった･･･

結局彼女は国の勝手な思惑にただ潰されただけだった･･･

それでも、彼女はその決意に後悔していなかったんだろうか
そして、この大好きな世界に心から笑っていたんだろうか･･･

今日も俺はこの雲のない青空を眺める
あの時の同じこの青空を･･･