都市伝説物語 4話

さぁ始まりました、「失踪した者の行方」！
4週連続して失踪した者を発見する事が出来て、今や人気のある番組です！
今日も失踪した者の行方を掴める事が出来るのか！


4話：霊視

さて、今日お越し頂いたのは、母とその二人の子供の家族です！
今日ココに来たのは突然失踪した父親を捜索して欲しいとのこと
さて、まず父親の失踪の経緯を教えてください

母「夫は付き合ってからずっと優しく接してくれました･･･
勿論私だけではなく、この子たちも･･･
夫は決して私達を見捨てません！そんな･･･そんな夫が失踪なんて･･････」


スタッフ「どうです？今回は」
プロデューサーA「フフ、今週も良い物が出来そうだ」
スタッフ「満足気ですね」
プロデューサーA「･･･うるさいぞ」
スタッフ「あ！話は終わったようですね
霊能者、スタンバイお願いします！」

それでは、今回起こしに来た霊能者のご登場です！
4週間連続にして失踪した者を探し当てた霊能者の中でもトップクラスの実力者！
皆からは霊能おばさんと親しみを持ってます！

さて、今回もお願いします

霊能者「よろしくお願いします」

では早速、霊視鑑定をお願いします

母「お願いします･･･」
霊能者「安心しなさい、必ず見つけ出して見せますよ･･･
さて皆さん、今から霊視鑑定に集中するので静かにして下さいな」


「･･･････････」


「･･･････････････････」


「･･･････････････････････････」


プロデューサーA「･･･なんだ？」
スタッフ「もうそろそろ喋っても良い頃なんですが･･･」


「･･･････････」


「･･･････････････････」


「･･･････････････････････････」


スタッフ「･･･喋らないですね･･･失敗したのでしょうか？」
プロデューサーA「いや、あの人は前、失敗した時もあったが口数は減ってはいなかったんだがなぁ･･･」
スタッフ「どうします？」
プロデューサーA「ここで中止にするわけにはいかん
霊能者！何か喋らんと番組にならんぞ！」

霊能者「･･････････」
母「･･････」

スタッフ「全く喋りませんね･･･」
プロデューサーA「･･･しょうがない、中止だ中止！！
カメラ止めろ！！」


そうして番組は一旦中止
家族は不思議に思いながらもホテルに戻った
バスに戻ったスタッフも慌ただしく検討していた

プロデューサーAはどこかに電話しようとした時、

霊能者「ちょっとええか？」

霊能者に声掛けてきた
プロデューサーAは一旦電話をかけるのを止め、霊能者に話しかけた

プロデューサーA「何故あんなに沈黙したんですか」
霊能者「あの家族には言いづらかったんだよ
･･･父親が殺されてる事を」
プロデューサーA「ころっ･･･でもそれでも言わなくては･･･」
霊能者「他者に殺されたのなら話は別じゃ
だが、わたしは家族には話したくなかったんじゃ」
プロデューサーA「え？」
霊能者「単刀直入で言う
父親はあの家族に殺されたんじゃ」
プロデューサーA「なっ！？」
霊能者「私は殺人者の前では話したくないんだ」

霊能者が言うには父親は山奥に埋められているとか
霊能者の言うとおりに探した結果





























父親はバラバラになった状態で山奥に埋められていた




4話：霊視　　　完